2006.01.12

002:色(題詠マラソン感想)

> 五十嵐きよみ
> 他者だけの世界の中へ踏み入れる足の爪から色づいてゆく

他者に染まるって、そんな感じなのかな。

> ケビン・スタイン
> おばあちゃん心配するから 語るのは原色だけで描いた話

『原色だけで描いた話』という表現がうまいと思った。
どんな話でも、おばあちゃんは心配するんだろうね。

> 上澄眠
> ヒトじゃなくカメラとかならよかったな思い出せないあの空の色

思い出せないならそのままでいいような気もする。
常に真実ばかりをとらえ続けるのもきっと辛いと思う。
そしてそれを記録し続けるのも。

> 足立尚彦
> 人類の明日をアクセサリーとして空は空色だったと思う

空の大きさが迫ってきます。

> 秋中弥典
> バーボンの揺らぐグラスの内側で色をなくした言葉を見つめ

情景が浮かびます。

> 新藤伊織
> 名前など関係なくてあなたから見える私は何色ですか

「本質を見てほしい」って感じることありますよね。

> 吉野楓子
> 何色が好きと聞かれてグレーとは答えられないグレーな部分

私は、グレーが好きですよ。ブラックの次に。

> 梢子
> 指先の色褪せにさえ気がつかずささくれた手でシーツ干す朝

妻でもなく、ママでもなく、母ってそうですね。

> 水島修
> 信号の色が変われば歩き出す何かを決意したかのように

信号待ちの時間って色々考えてしまうことがあります。
その待ち時間で決意が定まればいいのに。

> 小野伊都子
> 神様の絵の具は尽きることがない あなたの色も見つかるといい

励まされました。

> 桜井凛香
> サヨナラの夜の記憶は色がなくモノクロームの君の横顔

横顔を見るのが精一杯。

○o。。o○o。。

やる気を出したとたん、挙動不振ぎみだったLANが
すっかりへそをまげてしまいました。
ネットにつなげないって不便ですね。
色々試した末に、金属部分を綿棒でキュコキュコ磨くという
オーソドックスなことをしたら直りました。
LANジャックの接触不良だったみたいです。
それでも、いつまた壊れるかと思うとドキドキ
結構ネットに依存していたんだなぁと感じました。

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2006.01.04

001:声(題詠マラソン2005感想)

> 落合葉
> 受話器越し二秒遅れの君の声僕はおはよう君はおやすみ

『二秒遅れ』に二人の離れた距離が感じられるけど
その分、『おはよう』と『おやすみ』がやさしくてあったかいです。

> 丸井真希
> 透明な君の声には手があって置いていっては私を掴む

『声には手があって』という発想がすごいと思った。
動かされちゃうんですよね。

> ぐみ
> 声無しで伝わる気持ちが欲しかった伝えられずに泣いたあの日も

伝えたい気持ちほど、わかりにくいものだったりします。

> ほそかわゆーすけ
> 声質がAmな女の子に目が奪われるE♭な俺。

『Am』と『E♭』って日常、思いつかない。

> 五十嵐正人
> サヨナラもアイシテイルを言うときも震えているは同じ声帯

同じ声帯なのに、全然違う声に聞こえるんだろう。

> 秋
> 「人間て、恋する機械なのね」って指でアポロを割る君の声

『恋する機械』が複雑で惹かれます。
繰り返しちゃうって事なんでしょうか? アポロを割るみたいに。

> 荻原裕幸
> それからは声だけがあなたのなかへ入つて春の雪を降らせた

どんな声なんだろう? と、考えさせられた一首。
静かに浸透してきて、はかなく消えてしまうような...

> かとうそのみ
> 夕ぐれにのまれた私に必要な声の取扱説明書

『声の取扱説明書』がグサッと刺さりました。
説明書には何と書かれているのだろうか?

> しらいし まさこ
> 声たてて笑ってみてよ。少しだけ空の景色が違う気がする。

想像しただけで、元気をもらえた一首。
近頃あまり笑ってなかったよ。

○o。。o○o。。

「あけましておめでとうございます」
去年のことは去年のうちにって思っていたんですが、だめでした。
今年は、去年より努力しようと思います。(既に逃げ腰)

過去ログ順にお持帰りしていた短歌ですが、お題ごとにしました。
出走時に、お題で検索して自分と同じ歌があるだろうかと
確認しながら投稿していたのですが、それがなかなか楽しくて
私にとってはログ順よりも読みやすいんです。
2006が始まるまでには、なんとか書ききりたい...
っていうか、今更感想なんて遅すぎですか?

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2005.11.13

過去ログ[24]より

本日のお持帰り短歌。過去ログ[24]から。

> 024:チョコレート  鈴木貴彰
> チョコレートを溶かした夏の陽は落ちて成型されるあらたなかたち
溶けたのはチョコレートだけじゃないような…。
そして成型されるのも。
始まりに期待してしまいます。

> 014:主義  村本希理子
> ともだちはクラス変はれば捨てる主義 びんに残つた《スコール》の泡
『スコール』って飲んだことがなくて
検索してみたけど今ひとつ味が想像できないのですが
前半の主義とあわせるとどうにもならない
辛さや諦めのような感じがしました。
クラスって時に残酷です。

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2005.11.08

投稿(091~100)

091:暖
冷暖房完備が売りのこの部屋も君がいないと適温じゃない

092:届
手の中の大事なものがこぼれてる 届かぬものを追いかける時

093:ナイフ
忍ばせたナイフみたいにちっぽけな強さに縋って生きる少年

094:進
今はまだ忘れていよう 僕たちも終わりに向かって進んでいること

095:翼
僕たちが飛べない訳は翼じゃない 羽ばたくことを忘れたからだ

096:留守
留守電に別れの言葉を入れるのは未練がましい告白ですか?

097:静
僕たちも甘く消えゆく炭酸の泡のように静かに踊ろう

098:未来
未来という不確かなモノを頑なに信じることが生きるということ

099:動
ときめきの惰性で動いていたようなだらだらとした恋が終わった

100:マラソン
それぞれに目指すゴールは違うけど人は誰もがマラソンランナー

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2005.11.05

投稿(081~090)

081:洗濯
大型の洗濯機から切なげな湿度が漏れるコインランドリー

082:罠
恋の罠は罠と気づいてかかるかがポイントなのでご注意下さい

083:キャベツ
店頭に巨大キャベツが並んだら札幌の秋はもうすぐ終わり

084:林
金曜のビルの林のそこかしこカツコツカツとヒールは軽い

085:胸騒ぎ
夕暮れと共に無口になった君 胸騒ぎ覚えとりあえずキス

086:占
独占の契約範囲の線引きに同意ができず破綻する恋

087:計画
いつまでも友達なんかじゃいられないっ!『恋人未満脱出計画』

088:食
外見と経歴だけで振るような食わず嫌いのできない年頃

089:巻
再生と巻き戻しとを繰り返すビデオのように同じ毎日

090:薔薇
僕らには薔薇の棘が必要だ 誰にも邪魔をされたくないから

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2005.11.04

投稿(071~080)

071:次元
真夜中の君の電話は簡単に次元を超えて耳をくすぐる

072:インク
新刊のインクの香りに包まれて空想世界の旅にでかける

073:額
ただいまと額に触れた唇が月の様に冷たい二月

074:麻酔
心には麻酔をかけてはいけません。痛みも治療の一環ですよ。

075:続
この空は明日に続いているけれど目に見えるのは今の色だけ

076:リズム
生活のリズムを乱して1日を24時間に詰め込んでいる

077:櫛
丁寧に櫛でなでても直らない跳ねる前髪あなたらしくて

078:携帯
携帯の11桁の番号は覚えないから消すのも楽だ

079:ぬいぐるみ
ふわふわの淋しさ詰まったぬいぐるみ 抱いてくれる人を待ってる

080:書
書きかけの手紙の言葉が嘘っぽく思えてきたので今日は眠ろう

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2005.11.02

投稿(061~070)

061:じゃがいも
料理本熱心に読む君の前 芸術的なじゃがいも転がる

062:風邪
気の利いた言葉が何も出ない日は風邪をひいてることにしておく

063:鬼
いい人の仮面を被って鬼たちは今日も平和に暮らしています

064:科学
進化した科学技術の恩恵は豊かで便利でどこか冷たい

065:城
少年はきらきらとしたガラクタで自分の為の城を築く

066:消
消え残る真昼の淡い月みたく諦めの悪い大人でいよう

067:スーツ
感情はスーツの内に仕舞い込み名刺みたいな笑顔を見せる

068:四
カレンダーと示し合わせて衣替えしているみたいなビル街の四季

069:花束
花束を渡す仕草はぎこちない方が自然で男らしいね

070:曲
次々と押し寄せる波を乗り越えろ 全てが序曲で終わらぬように

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2005.11.01

投稿(051~060)

051:泣きぼくろ
君に泣きぼくろがあったことなんて気付かなかった 嘘つきだから

052:螺旋
螺旋状に有刺鉄線巻きつけて危険な何かが守られている

053:髪
髪を切る 君と別れる 禁煙する どれも理由は曖昧だった

054:靴下
靴下とスニーカーに包まれて ペディキュア ミュール さよなら サンダル

055:ラーメン
真夜中に不意にラーメン食べたいと思うみたいに君に会いたい

056:松
松原を風と一緒に駆け抜けたこともあったね 覚えてますか?

057:制服
制服に反抗心を押しこんで着崩していた10代の頃

058:剣
君の持つ剣が飾りでないくらい知っていたけど忘れてたんだ

059:十字
十字路に差し掛かって横道を歩いてきたこと思い知った

060:影
太陽に背中を向けて影ばかり見てちゃダメだね 頭を打つよ

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2005.10.24

投稿(041~050)

041:迷
僕たちは互いの迷路をどのくらい進めば一つになれるだろうか?

042:官僚
職業は高級官僚。勤務地は伏魔殿の東京支部です。

043:馬
赤色の跳ね馬に乗り狩をするイケメン王子は不夜城に住む

044:香
森林とファーストフードが入り混じる香り漂う昼の公園

045:パズル
無意識に手にしたパズルの断片は逃げてるみたいに外枠ばかり

046:泥
海底に堆積している泥みたく ただ穏やかに埋もれていたい

047:大和
銀座とか赤坂あたりにいるらしい ママと呼ばれる大和撫子

048:袖
長袖のシャツが重たい九月末 着慣れる頃にはきっと笑える

049:ワイン
この街の夜景をワインに沈めると心なしか苦くすっぱい

050:変
いつからか変化や刺激の無い日々に幸せ感じるようになってた

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2005.10.21

投稿(031~040)

031:盗
心なら盗むよりも奪う事 消えない記憶を刻み込む為

032:乾電池
乾電池を替えたばかりのおもちゃって無駄に元気でついていけない

033:魚
僕たちはアクリルケースに守られた波の鼓動も知らない魚

034:背中
今までの全ての僕の足跡を背中は見ていて投影してる

035:禁
幻想を懐いてばかりの僕たちを現実世界が監禁している

036:探偵
お互いの裏の顔が探偵と怪盗なんてありえないから

037:汗
汗をかくグラスを指で弄び誰かを待ってるふりをしてみる

038:横浜
横浜は過去と未来が共存し潮の香りに包まれる街

039:紫
曖昧な紫色の夕暮れを闇に溶かすと涙に変わる

040:おとうと
あと5年早く生まれてくれたなら おとうとみたいなんて言わない

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